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こんにちは!
1歳9か月の息子の母、31歳のまくらです。
※この記事には、流産や子宮外妊娠の経過や、その時の筆者の気持ち等が書かれています。読み進めるかどうかは、ご自身で判断されてください。ご確認お願いします。
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「妊娠、出産。それは奇跡。」よく耳にしませんか?
私も妊娠前にこの言葉を聞いて、「本当にそうだな~。」って思っていました。
一つの命が誕生することは奇跡だと理解しながら、「妊娠=出産」だと思い込んでいる自分がいたのです。
まさか自分が、4回の妊娠中1回しか出産に至らないだなんて、あの時の私は考えもしなかったでしょう。
私たち夫婦は結婚6年目ですが、そのうち1度の流産と2度の子宮外妊娠を経験することになりました。
当時は「なぜ自分が」「原因は何か」「不幸だ」「予防はできなかったのか」等とひどく落ち込み、妊娠すること自体が怖くなったこともありました。
でも2019年におっちのすけを授かり、2020年に無事に出産することができたことがきっかけとなり、前を向くことができるようになりました。
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実際は、子育てに必死すぎて頭の片隅に追いやられていたことが功を奏した感じですよね。
前を向けるようになってからは、少しでも自分の経験が役に立たないかと考えるようになりました。
経験を伝えることで、これから自分やパートナーが妊娠や出産を経験する方への知識・情報にならないかな。
「妊娠=出産」だと思っていた当時の私のような方が、「こんなことが自分やパートナーにも起こるかもしれない」と少し心構えができれば。
そんな思いを込めて記事を書きたいと思います。
こんな人に届け!
- 子どもが欲しい!
- 子宮外妊娠と診断されて不安。
- 子宮外妊娠で卵管を切除した仲間。
- 流産や子宮外妊娠を経験して、次の妊娠が怖い。
1.1回目の妊娠は初期流産
2015年に結婚したかぱさんとまくらです。
二人とも小学校教員として学級担任をしていたので、妊娠のタイミングにとても悩みました。
結果、2016年に計画性もへったくれもない予期せぬ妊娠。笑
ありがたいことに両方の職場で手厚くフォローしていただきました。
辛いつわりは順調の証拠じゃないの…?
妊娠検査薬で陽性が出てまもなく、吐き気がするけど食べなきゃ気持ち悪いつわりが始まりました。
食べ物も飲み物も受けつけず、ずっと口の中が乾いていたのを覚えています。
点滴をしに病院に行ったり、夫に家のことを任せたりして、何とか乗り越えていました。
「赤ちゃんが成長するために必要な辛さなのかもしれない…頑張ろう。」
身体は辛いけど、母になるために強くなろうって、心は明るかった気がします。
だけど、そんな私たちに下されたのは「流産」だったのです。
全妊娠の15%前後に起こる
私が診断されたのは「妊娠8週程度での稽留流産」でした。
流産の頻度は
医療機関で確認された妊娠の15%前後
公益社団法人 日本産婦人科学会HPより
だそうで、多くの女性が経験しているということがわかります。
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私の母も、3回の流産経験があるそうです。大人になってから聞きました。
経験していても、他人に話すことではないと思っていたり、わざわざ言う場面がないということかもしれません。
15%に入ってしまった私。
赤ちゃんは亡くなっているけど出血や腹痛などの症状がない「稽留流産」だったので、日帰り入院で子宮内容除去手術を行いました。
多くの人が経験しているとわかっていても、「辛い」「悲しい」「なぜ」を拭い切ることはできませんでした。
2.次こそは…!の2回目は、まさかの子宮外妊娠
流産の経験はとても悲しかったですが、やっぱり子どもは欲しい。
夫と共に気持ちを新たに、いつ妊娠しても良い準備ができていました。
そんな気持ちとは相反するように、なかなか妊娠に至ることがありませんでした。
排卵検査薬を使いながらの2018年冬、やっと妊娠することができたのです。
胎嚢見えず出血あり。またか…。
二度目の妊娠に胸を弾ませていた反面、また流産かもしれないと心構えをする自分もいました。
病院を受診すると、胎嚢が見えず5日後に再受診することに。
受診の結果「胎嚢が見えないがホルモン値は高いので妊娠しています。」とのことでした。
お医者さんからは、「排卵が遅れていただけで正常妊娠しているか、流産や子宮外妊娠の可能性もあります。強い腹痛があれば連絡してください。」と言われました。
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「また胎嚢が見えない…。お医者さんは正常妊娠もあるって言っていたけど、きっと流産だ…。」という考えが、ずっと頭の中を巡っていました。
流産のことが頭から離れなかった私に告げられたのは「子宮外妊娠」
しかしその間に出血が増えていき、発熱や頭痛もあり、体が辛くなってきました。
流産しかけていて感染症でも起こしていたらまずいと考えた私は、早めに病院を受診することにしました。
毎日トイレで出血があるたびに「いつ赤ちゃんが出てきてしまうのだろう」と考えて、とても怖かった。
今度は手術しなくても出てきてくれるかな、と毎日涙を流しながら流産のことばかりを考えていました。
でも、病院の待合室で「結構痛みますか?」と看護師さんに声をかけられて気が付きました。
お腹を抱えて腰を曲げていなくては耐えられないほどの、腹痛があったのです。
お医者さんは2人体制で私の症状を確認し「子宮外妊娠の可能性が非常に高いので、今日中に緊急手術です。」と告げました。
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左側卵管妊娠、卵管切除術
腹腔鏡手術で診断した結果、左側の卵管に着床し破裂寸前だったそうです。
そのまま卵管切除の処置をして、入院となりました。
赤ちゃんと左の卵管を失ってしまった私。
まさかの出来事が続きましたが、不思議とあまり落ち込まずに前を向くことができたのでした。
3.三度目の正直!
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三度目の妊娠は、私が職場異動をして夫と同居スタートして間もなくの出来事でした。
お医者さんが丁寧に診察してくださり、胎嚢が子宮内に見えることを聞いて安堵しました。
正常妊娠でも心配は絶えない
ありがたいことに妊娠経過は順調でした。
ただ、これまでの自分に考えもしないことが起こったので、今回も無事にいくはずがないと心構えをしていました。
出産時には遺書をしたためたほどです。(今では笑い話です。)
そんな心配を吹き飛ばすように、元気いっぱいに産まれてきてくれたおっちのすけ。
ああ、この子を迎えるために、私を強くしてくれたんだ。
今までの出来事すべて含めて、今回の出産なんだ。
と、過去の辛さや暗さを昇華できた瞬間でもありました。
4.まだあった試練
おっちのすけが1歳を過ぎた頃、夫の転勤がありました。
遠い場所への引っ越しを伴ったので、疲労でだるさと頭痛があるなあと思っていました。
そしてダラダラと続く不正出血…。引っ越しが楽しみだった私でしたが、体にはストレスがかかっているのかもしれない、なんて軽く考えていたのです。
これは…デジャヴ?
生活が落ち着いた頃を見計らって、産婦人科を受診しました。
きっと不正出血だから薬でも処方されるのかな、と思っていたら
まさかの「右側の卵管が腫れていますね。今すぐ大きい病院に行ってください。」との言葉。
目が点の私。
すぐに夫に電話すると、真っ白な頭に今後の不安や受診が遅れたことの後悔が次々と浮かんできて、涙がポロポロこぼれました。
紹介状を書いてもらった病院で「子宮外妊娠の可能性が高いので、すぐに緊急手術します。」と告げられました。
手術も入院も先が見通せるから余裕あり
前回と同じく腹腔鏡下で右側卵管妊娠と診断され、そのまま切除となりました。
次回の妊娠のこともあるので何とか卵管を残してほしいと伝えていたのですが、難しかったそうです。
嬉しいことではないのですが、二度目の経験なので体の回復具合や傷の痛み方など、見通しがもてて余裕があったような気がします。
おっちのすけのことが気になっていましたが、夫と共に私の実家に滞在することになり、安心して体を休めることができました。
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幼いながらに色々と我慢して、頑張ってくれていたのだろうと思います。
5.人生に決定事項はない
これまでの私の妊娠と出産については以上です。
両側の卵管を失ってしまった今、次の妊娠は体外受精が必須になります。
おっちのすけという宝物を授かれたことに感謝して、これからも奮闘していきたいと思います。
この記事を読んで、妊娠・出産に決定事項はないということが少しでも伝わればと思っています。
もちろん、何事もなく無事に出産までたどり着くことも多くあるでしょう。
妊娠・出産を単に怖がるのではなく、少しの心構えと、こうして乗り越えてきた夫婦がいるという勇気に繋がれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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